・VSCodeでKotlinの開発環境構築
・Hello Worldの出力、デバッグ方法の説明
VSCodeのインストール方法は省略します。
Macで構築しています。
Windowsの場合はKotlinやGradleのインストール方法に差異があります。VSCode内の操作方法はほぼ同じです。
Spring Bootにも続くためGradleをインストールしていますが無くても可能です。
その場合は後述する「tasks.json」ファイルをKotlinc・Kotlinコマンドも書き換えるか、ターミナルから直打ちする必要があります。
拡張機能インストール
VSCodeの拡張機能から「Kotlin」と検索して表示された下記2つをインストールします。
- Kotlin
- Kotlin Language
KotlinコンパイラとGradleインストール
下記コマンドを実行してKotlinとGradleをインストールします。
brew update
brew install kotlin
brew install gradle
Kotlinのプロジェクト作成
インストールしたGradleのコマンドからプロジェクトを作成します。
下記コマンドはサンプルとなります。1行目、2行目は任意に入れ替えてください。
mkdir kt-sample-pj
cd kt-sample-pj
gradle init --type=kotlin-application
VSCodeでの設定
ここからがVSCode内での設定となります。
プロジェクト単位に下記設定を用意する必要があります。
ビルド設定
.vscode>tasks.json 作成
下記コマンドを実行して「.vscode」ディレクトリと「tasks.json」を作成します。
cd kt-sample-pj
mkdir -p .vscode
vi .vscode/tasks.json
tasks.jsonにビルドを設定
Gradleを利用している場合は下記内容をtasks.jsonに貼り付けてください。
Gradleを使わずKotlinが用意している「kotlinc」・「kotlin」コマンドを使う場合は「command」部分を入れ替える必要があります。
{
"version": "2.0.0",
"tasks": [
{
"label": "build",
"type": "shell",
"command": "./gradlew build -x test",
"problemMatcher": [],
"group": {
"kind": "build",
"isDefault": true
}
},
{
"label": "run",
"type": "shell",
"command": "./gradlew run"
},
{
"label": "test",
"type": "shell",
"command": "./gradlew test"
}
]
}
ターミナル>タスクの実行からbuild、run、testがあることを確認します。
デバッグ設定
.vscode>launch.json 作成
下記コマンドを実行して「.vscode」ディレクトリに「launch.json」を作成します。
vi .vscode/launch.json
launch.jsonにデバッグを設定
デバッグすべきプロジェクトの情報をlaunch.jsonに貼り付けてください。
下記はサンプルです。太字箇所はソースコードやClassファイルの格納場所に合わせて変更します。
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"type": "kotlin",
"request": "launch",
"name": "Kotlin Launch",
"projectRoot": "${workspaceFolder}/app",
"mainClass": "kt/sample/app/AppKt",
"preLaunchTask": "build"
}
]
}
実行>デバッグの開始 でGradleのビルドとKotlinが実行されていることを確認します。
ブレークポイントを置いている場合はデバッグが起動していることも確認します。
最後に
以上がVSCodeでKotlinの開発環境構築とデバッグ方法の説明となります。
Kotlinの学習用としてならこの程度の設定で進められますが、素直にIntelliJ IDEAを使うことをオススメします。